【東京 11月1日】
本日より、改正「道路交通取締法」施行に伴い、全国の道路で「対面交通」が正式に導入された。これにより、歩行者は道路の右側、車両は従来通り左側を通行することが法的に義務づけられ、道路上の安全確保と交通秩序の改善が図られる。
これまでは歩行者の通行側に明確な法的規定がなかったが、戦後の交通量増加や道路事情の変化に対応すべく、警察当局は歩車のすれ違いを前提とする「対面通行」への切り替えを全国で徹底する方針を示していた。
今朝から、各地の主要交差点や通学路には警察官や交通指導員が立ち、通行人に新ルールを丁寧に周知する姿が見られた。東京・銀座の大通りでは、「右側を歩いてください！」との呼びかけに戸惑いながらも従う人々の列が続いた。
当局は、「特に夜間や悪天候時に、車両と歩行者が対面で接することにより事故の未然防止につながる」としており、しばらくは全国一斉の啓発運動を継続する方針だ。
国民の間でも「合理的だ」「少し慣れが必要だ」といった声が交錯しており、新たな交通習慣の定着が求められる一日となった。
— RekisyNews 社会面 【1949年】
