【哈爾浜（ハルビン）10月26日】
本日午前9時頃、我が国の元内閣総理大臣であり、韓国統監を務めた伊藤博文公が、ロシア帝国満洲鉄道・哈爾浜駅にて視察中、朝鮮人の男により銃撃され、同日午前9時30分頃に絶命された。享年68。日本および朝鮮半島の近代史を担ってきた大政治家の突然の死に、国内外は大きな衝撃に包まれている。
犯行は、博文公がロシア側高官と会談すべく列車から下車した直後に発生。犯人は朝鮮人・安重根（アン・ジュングン）と名乗る男で、至近距離から銃弾を三発放ち、博文公を胸部・腹部などに命中させた。安はその場で取り押さえられ、ロシアおよび日本の警備当局のもと拘束されている。
博文公は明治国家建設の立役者であり、初代内閣総理大臣、枢密院議長、韓国統監などを歴任。特に日清・日露戦争後の対外政策や、韓国における保護国政策の実施を主導してきた。
一方、犯人の安は、韓国併合に反対する独立運動思想に染まり、伊藤公を「民族の敵」として断罪する声明を口にしているとの情報もある。事件の背景には、近年の日本の韓国統治政策への反発があると見られ、今後の極東情勢に重大な影響を及ぼす可能性がある。
我が国政府は本日中にも非常閣議を開き、対処方針を協議する見込み。天皇陛下にはすでに訃報が奏上され、深い哀悼の意を表されている。葬儀は国葬として東京で執り行われる方向で調整中である。
— RekisyNews 国内面 【1909年】
