ヤクルト、悲願の日本一!──球団創設29年目で初の頂点に輝く

【神宮 10月22日】

プロ野球日本シリーズ第7戦が本日、明治神宮野球場で行われ、セ・リーグ代表のヤクルトスワローズが5対4で阪急ブレーブスを破り、球団史上初となる日本一の座に就いた。1950年の球団創設から29年、幾多の苦難を乗り越えた末の悲願達成となった。

シリーズは一進一退の攻防が続き、3勝3敗で迎えた最終戦。ヤクルトは2回に先制し、4回には大杉勝男選手のツーラン本塁打でリードを広げるも、阪急が終盤に追いつき、試合は緊迫の9回裏へ。

その9回、1死満塁の好機に、大杉選手がレフトへ犠牲フライを放ち、三塁走者が生還。劇的なサヨナラ勝利となった。球場は歓喜と涙に包まれ、詰めかけたファンがこの瞬間を噛み締めた。

「この一勝にすべてを賭けていた。選手全員を誇りに思う」と広岡達朗監督は涙ながらに語った。初のリーグ制覇からの快進撃は、阪急の日本一4連覇を阻む形で幕を閉じた。

— RekisyNews スポーツ面 【1978年】

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