【コナクリ 10月2日】
西アフリカの仏領ギニアは本日、フランスからの独立を正式に宣言した。ギニアは、先月28日に実施されたフランス新憲法案に関する住民投票で「反対」を多数で可決した唯一のフランス領であり、その意思をもって独立への道を選択していた。
初代大統領には、ギニア民主党(PDG)の指導者であり、アフリカにおける反植民地主義運動の旗手として知られるセク・トゥーレ氏が就任した。彼は演説の中で「我々は自由を選んだ。貧困の中での自由は、富の中での隷属よりも価値がある」と述べ、拍手喝采を浴びた。
ギニアの独立は、フランス第四共和制の終焉と第五共和制の成立に揺れる本国フランスに対しても、大きな衝撃を与えている。ド・ゴール政権は、他のフランス領アフリカ諸国には自制と連帯を呼びかけているが、ギニアの決断が連鎖的な独立のうねりを生み出す可能性も指摘されている。
首都コナクリでは夜遅くまで祝賀の歌声が響き渡り、各地で住民が街頭に繰り出し、独立の喜びを分かち合った。
— RekisyNews 国際面 【1958年】