比叡山延暦寺に火の手 織田軍、山上僧兵もろとも焼き討ち

【近江・比叡山 9月30日】

本日未明、織田信長軍が比叡山延暦寺に総攻撃を仕掛け、山上の堂塔を焼き払うという前代未聞の事態が発生した。近江・山城・大和から投入された兵力により、僧兵や女人、童子に至るまで多くが討たれたと見られ、現場は焼け野原と化している。

比叡山延暦寺は、古来より天台宗の総本山として名高く、武家や朝廷からも厚い保護を受けてきた。しかし、ここ数年、寺内に組織された僧兵が反信長勢力と通じ、浅井・朝倉両氏への加勢を繰り返していたとの報があった。信長はたびたび警告を発していたが、交渉は決裂し、今回の強硬手段に踏み切った模様である。

織田方の攻撃は山麓から一斉に始まり、堂塔伽藍はほぼ全焼。一部では、逃げ惑う僧や門前の民すらも容赦なく斬られたとの証言もある。比叡山は千年の法灯を掲げてきた霊山であり、この焼き討ちは宗教界に激震をもたらすのは必至だ。

信長軍の兵士の一人は、「敵方の根城と化していた。もはや寺ではない」と語り、軍事的判断であったことを強調した。一方、京の町人の間では「仏敵信長」の声も上がっており、今後、宗門・公家・民衆からの反発が強まる可能性がある。

信長は既に次なる軍事行動に備えており、比叡山を制圧したことで、近江の制圧と京周辺の安定化をさらに進める構えを見せている。

— RekisyNews 政治面 【1571年】

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