【ローマ 9月29日】
本日、教皇大選挙会において、レオ(本名レオヌス)師が第45代ローマ司教として選出され、正式にローマ教皇に即位した。聖ペトロの座を継ぐ者として、新教皇レオ一世は、西方教会を導く精神的・政治的指導者の責務を担うこととなる。
現在、西ローマ帝国は内外の混乱に揺れている。皇帝ウァレンティニアヌス三世の統治下ではあるが、政局は不安定で、各地で蛮族の侵入が相次ぎ、カトリック教会の威信と秩序も揺らぎを見せている。こうした中、教皇レオ一世には、単なる信仰の守護者としてだけでなく、民衆と国家の安定を図る重責が期待されている。
特に注目されるのは、新教皇が教義の統一と異端への対応において強い信念を持つとされている点だ。彼は過去に教皇代理としてガリア地方への派遣経験もあり、教会の統治と外交手腕において高い評価を受けていた人物である。
即位式では、ラテラノ聖堂に多数の聖職者や信徒が参列。レオ一世は「神の慈しみと理性をもって、教会と民に仕えたい」と語り、聖職者らから拍手と祈りをもって迎えられた。
今後、異端思想への対応、各地の司教との関係強化、そして蛮族の侵入に直面する西方社会における教会の役割の再定義が急務とされており、新教皇の動向が広く注目されている。
— RekisyNews 宗教面 【440年】