ノルマン軍、イングランド南岸に上陸 ギヨーム公、大挙して渡航

【サセックス南岸 9月28日】

本日未明、ノルマンディー公ギヨーム率いる大艦隊がイングランド南岸に到達し、ペヴェンジー近郊の海岸に上陸を果たした。これにより、ノルマン軍による本格的なイングランド侵攻が開始されたことになる。

ギヨーム公(ノルマンディー大公、通称ギヨーム征服王)は、エドワード証聖王の死後に王位を継いだイングランド王ハロルド2世に対し、自身こそが正統な後継者であると主張してきた。かねてより軍備と艦船の準備を進めていた同公は、ついに海峡を越え、7,000人超の兵と数百の騎馬、投石機、補給品を伴って上陸を敢行。浜辺では抵抗は確認されず、スムーズな進出が行われた模様だ。

上陸後、ノルマン軍は速やかに防御用の木造要塞の建設に着手。今後の戦いに備えた拠点づくりと兵站の確保を図っている。また、周辺村落への使者を送り、略奪を禁じる旨を通達したとも報じられているが、住民の間には不安が広がっており、一部では避難の動きも出ている。

一方、ハロルド王は先日、スタンフォード・ブリッジでの戦いにてノルウェー軍を破ったばかりで、戦による消耗は避けられない状況だ。現在、軍を南へ移動させているとみられ、両軍の決戦は数週間以内に行われるとの見方が強い

この動きにより、イングランドの王位継承を巡る争いは重大な局面に突入。戦局の行方は、今後の英仏関係だけでなく、島国イングランドの未来を大きく左右することになるだろう。

— RekisyNews 軍事面 【1066年】

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