新天地に築かれる信仰の街──ピューリタン、マサチューセッツ湾岸に「ボストン」建設を開始

【マサチューセッツ湾 9月17日】

本日、イングランドから移住したピューリタンの開拓団が、マサチューセッツ湾岸に新たな町「ボストン(Boston)」の建設を開始した。この地は、チャールズ川の河口に位置し、先住民マサチューセッツ族の居住地跡であるショーモット半島を中心としている。

今回の建設は、信教の自由を求めて大西洋を渡った清教徒たちによる計画の一環であり、マサチューセッツ湾植民地の政治・宗教の中心地としての役割を担う見込みだ。開拓団の指導者ジョン・ウィンスロップ総督は、「この町は山上の都市(a city upon a hill)として、模範となる共同体を目指す」と語っている。

既に港の整備と簡易な住居の建設が進んでおり、入植者の数は増加の一途をたどっている。現地では井戸の掘削や道路の整備が急ピッチで進められ、数年以内に教会と集会所(ミーティングハウス)の建設も予定されている。

一方で、厳格な信仰規律に基づく社会制度が敷かれる見込みであることから、異なる宗派を信じる者や放蕩を好む者には厳しい環境となる可能性もある。だが、開拓者たちは一致団結し、「神の栄光と契約に基づく新世界」を創り出そうという強い意志を見せている。

今後、ボストンは大西洋貿易の拠点としても発展が見込まれており、ニューイングランド全体の中心都市となるか注目される。

— RekisyNews 北米面 【1630年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次