若きシャルル6世がフランス王に即位──摂政統治のもと、王権の行方に注目集まる

【ランス 9月16日】

本日、フランス王国の戴冠都市ランスにて、シャルル5世の崩御を受け、12歳の王太子シャルルが第42代フランス国王として即位した。新王は「神に選ばれし王」として聖別を受け、シャルル6世(シャルル・ル・ビヤン)として公式にその座に就いた。

戴冠式は大司教の執り行いのもと、厳粛かつ壮麗に進行。式典には王族や貴族に加え、聖職者らも参列し、カペー朝の正統継承を広く内外に示す儀礼となった。

しかし、新王はまだ12歳という若年であるため、実際の政務は叔父たち──アンジュー公ルイ、ブルゴーニュ公フィリップ、ベリー公ジャンら──による摂政統治が当面行われる見通し。これにより、今後の宮廷内政治や派閥抗争の行方に注目が集まっている。

父王シャルル5世の治世は賢王として知られ、百年戦争下においてイングランド勢力の駆逐や財政再建に成功するなど、国内の安定化に尽力した。一方で、幼い新王の即位に伴い、その遺産がどう受け継がれるかは不透明だ。

国民の間では、新たな王のもとでも平和と秩序が保たれることを期待する声が上がる一方で、王族間の権力闘争や対英戦争の行方に不安を抱く者も少なくない。

なお、シャルル6世は本日をもってヴァロワ朝第4代国王となり、フランス王国の命運を背負う立場となった。王の即位は新時代の幕開けとなるか、それとも動乱の序章か──注目が集まっている。

— RekisyNews 王室通信面 【1380年】

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