【パリ 9月13日】
フランス国王ルイ16世は本日、憲法制定議会が起草した1791年憲法への承認を正式に表明し、署名を行った。これにより、絶対王政に終止符が打たれ、フランスは立憲君主制へと体制を移行することとなった。
1789年のバスティーユ襲撃を発端としたフランス革命は、自由・平等・博愛の理念のもとに急速に進展。封建制度の廃止、貴族や聖職者の特権剥奪を経て、国民による憲法制定が進められてきた。
本日承認された1791年憲法は、三権分立に基づく近代的な法体系であり、国王には行政権が残される一方、立法権は国民議会に付与。王は「フランス人の国王」と位置づけられ、国家主権が国民にあることが明確に示された。
ルイ16世はこれまで態度を明確にせずにいたが、6月の「ヴァレンヌ逃亡事件」によって信頼を大きく損なっており、今回の承認は革命の進展に対する譲歩と受け止められている。
議会前で憲法の原本に署名した国王は、「私はこの憲法の遵守を誓う」と述べ、国民の信頼回復に努める姿勢を示した。しかし一部の革命派からは、国王の真意を疑う声も依然根強く、王政の行方は予断を許さない。
— RekisyNews 国際面 【1791年】