【東京 9月8日】
本日、日本社会党は臨時大会を開催し、元副委員長の土井たか子氏(57)を第13代委員長に選出した。これにより、日本の主要政党において史上初となる女性党首が誕生した。
土井氏は兵庫県出身で、元大学教授。1970年に衆議院議員として初当選して以来、教育問題や護憲運動を中心に活動を続け、穏やかな語り口と芯のある主張で党内外から広く支持を得ていた。とくに「憲法を守る政治」の旗印を掲げる姿勢は、多くの有権者の共感を呼んできた。
今回の委員長選出は、前委員長の石橋政嗣氏が健康上の理由から退任を表明したことによるもので、女性の政治参加の象徴として国内外の注目を集めている。土井氏は就任にあたり、「国民一人ひとりの声に耳を傾け、共に歩む社会をつくっていきたい」と決意を語った。
女性の社会進出が注目される中、今回の人事は政界における大きな転換点となる可能性を秘めている。与野党からも、「歴史的な前進だ」「政党の枠を超えて応援したい」といった声が上がっており、今後の党運営と野党再編の行方にも影響を与えるとみられる。
— RekisyNews 政治面 【1986年】