ポルトガル、ブラジル独立を正式承認 3年越しの交渉に終止符

【リオデジャネイロ/リスボン 8月29日発】

本日、ポルトガル王国政府はブラジル帝国の独立を正式に承認すると発表した。1822年9月にブラジル皇帝ペドロ1世が独立を宣言してからおよそ3年、両国の交渉は長らく難航していたが、最終的にイギリスの仲介を受けて合意に至った。これにより、南米最大のポルトガル旧植民地は国際的に独立国家として認められることとなった。

合意によれば、ブラジルはポルトガル王室に対し200万ポンドの賠償金を支払うことで、ポルトガル国王ジョアン6世がペドロ1世を「ブラジル皇帝」と正式に承認。リスボンでは外相サントス氏が声明を発表し、「両国の友好と商業関係を維持しつつ、互いの繁栄を目指す」と述べた。

リオデジャネイロでは、発表と同時に市街地の広場で市民が歓声を上げ、教会では祝賀の鐘が鳴り響いた。港では帝国旗を掲げた船員たちが「ヴィヴァ・ブラジル!」と叫び、商人の一人は「ついに我々は独立国となった」と語った。一方、農村部では「賠償金は重税につながるのではないか」と不安を漏らす声も上がっている。

今回の合意には、ブラジルの主要貿易相手国であるイギリスの影響が大きい。ロンドン筋によれば、「自由貿易を重視する英国の思惑と、ポルトガル財政立て直しの必要性が一致した」とされる。これにより、大西洋をまたぐ商業航路は安定し、砂糖・コーヒー・綿花などの取引拡大が見込まれている。

3年にわたる独立戦争と交渉の果てに迎えた和平は、南米大陸の勢力図を大きく塗り替えるだろう。

リオの街を吹き抜ける熱風は、新たな時代の始まりを告げている。

— RekisyNews 国際・南米面 【1825年】

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