金座・銀座がついに廃止へ ―― 徳川の貨幣制度、ついに幕を閉じる

【東京 3月24日】

新政府は本日、旧幕府時代から長く貨幣の鋳造を担ってきた金座および銀座の廃止を正式に決定した。慶長以来、日本の経済を根底から支え続けてきた旧来の貨幣鋳造体制は、ここに完全な終焉を迎えることとなった。

江戸幕府を開いた徳川家康公によって整備された金座・銀座は、長らく貨幣発行の特権を独占してきた。しかし、昨今の王政復古による新時代への移行に伴い、政府は貨幣制度の近代化と統一を急いでいる。背景には、戊辰の役による戦費調達のための粗悪な貨幣流通や、深刻な貨幣価値の混乱を収束させる狙いがある。

今後は、先んじて設立された貨幣司がその機能を一手に継承し、新政府主導による新しい貨幣の発行体制が整えられる見通しだ。現在、政府内では西洋諸国に倣った近代的な造幣局の設置も検討されているという。

江戸から東京へと名を変えたこの街で、徳川の残り香を象徴する機関がまた一つ姿を消す。商人や市民の間では、慣れ親しんだ貨幣の価値への不安も囁かれているが、政府は「国家の基盤を固めるための不可欠な改革」として、理解を求めている。

— RekisyNews 社会面 【1869年】

アイキャッチ画像 As6022014 – As6022014が撮影, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=126385276による

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