徳川家康公、征夷大将軍に就任 ―― 武家の棟梁として江戸に幕府を開設

【伏見 3月24日】

本日、内大臣・徳川家康公(61)が、朝廷より征夷大将軍の宣下を受けた。家康公は伏見城において勅使を迎え、正式に武家の頂点である将軍職に就任。これにより、足利将軍家の断絶以来空位となっていた将軍の座が埋まり、徳川氏による新たな武家政権「江戸幕府」が名実ともに始動した。

家康公はあわせて、淳和奨学院両院別当、源氏長者、そして右大臣への転任も宣せられた。関ヶ原の戦いから2年余り、豊臣公儀に代わる新たな天下の秩序が、徳川家を中心に構築されることが決定定的となった形だ。

宣下の儀式が行われた伏見城には、多くの諸大名が拝謁に詰めかけ、新将軍の誕生を祝った。家康公は今後、自らの本拠である江戸を拠点に政務を行う方針を固めており、現在江戸では大規模な都市造成、いわゆる「天下普請」が急ピッチで進められている。

京の都では「これでようやく戦乱の世が終わる」と期待を寄せる声がある一方、依然として大坂城に居する豊臣家との関係を危惧する向きもある。しかし、朝廷から源氏長者として認められ、将軍職を得た家康公の権威は絶大であり、諸大名の統制は一段と強まるものと見られる。

徳川家によるこの新たな統治体制が、長く続いた動乱の日本にどのような安寧をもたらすのか。江戸を中心とした「慶長」の新しい時代がいま、幕を開けた。

— RekisyNews 社会面 【1603年】

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