【パリ 3月21日】
フランス第一執政ナポレオン・ボナパルトは本日、全2,281条からなる「フランス民法典(ナポレオン法典)」を発布した。フランス革命の精神を法的形式に結晶させたこの法典は、法の前の平等、信仰の自由、そして私有財産の不可侵を明文化しており、封建的な特権社会の終焉を法的に宣言するものである。
ナポレオン自らも法典編纂会議に出席し、情熱を注いだこの法典は、「私の数々の勝利よりも、この法典こそが永遠に残るだろう」という本人の言葉通り、極めて洗練された論理構成を誇る。特に家父長制の重視や契約の自由などは、新しい市民社会の秩序を維持するための根幹として設計されている。
この法典の誕生により、フランス国内の法体系は初めて統一された。今後、ナポレオン軍の進撃とともにこの法典がヨーロッパ全土へ普及すれば、旧体制に縛られていた諸国の社会構造は根底から覆されることになるだろう。近代法の世界初の模範ともいえるこの法典の発布は、人類の法制史における決定的な転換点となった。
— RekisyNews 社会面 【1804年】
