【カーソンシティ 3月19日】
アメリカ合衆国ネバダ州のフレッド・バルザー知事は本日、州内でのギャンブルを合法化する法案に署名した。これにより、世界恐慌による深刻な税収不足に悩む同州は、博打という「罪悪」を公認することで経済の再建を図るという、全米でも類を見ない大胆な政策に舵を切った。
かつて銀山で栄えたネバダ州だが、現在は人口流出と貧困に喘いでいる。この新法は、これまで地下で行われていた賭博を管理・課税し、観光客を呼び込むことで州財政を立て直すことを目的としている。カジノの設置やスポーツ賭博の解禁により、砂漠の中の小さな集落に過ぎなかったラスベガスやリノといった街が、今後どのような変貌を遂げるのか。全米の注目が集まっている。
他州では依然として道徳的な観点から禁止されているギャンブルの解禁に対し、教会関係者らからは強い反対の声も上がっている。しかし、州政府は「現実的な財源確保のためには背に腹は代えられない」との姿勢を崩していない。この決定は、ネバダ州を「カジノの聖地」へと変え、アメリカのエンターテインメント史を塗り替える歴史的な転換点となるだろう。
— RekisyNews 経済面 【1931年】
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