バルセロナに新聖堂、サグラダ・ファミリア着工 ―― 聖ヨセフ祭の日に礎石を据える

【バルセロナ 3月19日】

スペイン・カタルーニャ地方の中心都市バルセロナにおいて本日、聖ヨセフ祭の祝日に合わせ、新たな聖堂「サグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)」の建設が開始された。サン・ホセ信徒会の提唱により、民衆の浄財のみで建てられるこの壮大なプロジェクトは、本日執り行われた礎石定礎式をもって、数世代にわたる長い旅路へと第一歩を踏み出した。

当初の設計を担当するのは建築家フランシスコ・ビリャール氏であり、ネオ・ゴシック様式の堅実な設計がなされている。しかし、現場ではすでに若き建築家アントニ・ガウディの姿も見られ、将来的に彼がこの大事業を引き継ぐ可能性も囁かれている。バルセロナの急速な都市拡大の中で、市民の心の拠り所となるべく計画されたこの聖堂は、完成までに数十年、あるいはそれ以上の歳月を要すると予想されている。

現在はまだ広大な空き地にすぎないこの場所が、やがて天を突くような尖塔と、緻密な彫刻に彩られた石の聖書へと変貌していくのか。バルセロナ市民は、自分たちの手で作り上げる「神の家」の誕生に大きな期待を寄せている。未完の傑作として歴史に名を刻むことになる、世界で最も有名な建築現場が今、動き出した。

— RekisyNews 文化面 【1882年】

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