友情の「青い目の人形」1万2,700体が横浜に到着 ―― 全米の子供たちから贈り物

【横浜 3月18日】

太平洋を越えた温かい友情の証が、ついに日本の港に届いた。本日、アメリカ合衆国の各州を代表する58体の特使人形「ミス・アメリカ」をはじめ、全米の子供たちから贈られた約1万2,700体の「青い目の人形」を乗せた船が横浜港に入港した。岸壁には大勢の児童や関係者が詰めかけ、日米親善の象徴である可愛らしい「使節」たちを熱烈な歓声と合唱で迎え入れた。

このプロジェクトは、日米関係の悪化を危惧したギューリック博士の呼びかけに応じた全米の市民や子供たちが、手作りの服を着せた人形にメッセージを添えて送ったものだ。人形たちは、1924年の排日移民法などで緊張が高まる両国の間に、純粋な子供たちの友情を橋渡しする役割を担っている。入港式では、日本の子供たちが「いらっしゃい」と声をかけ、アメリカの人形たちを優しく抱きしめる光景が見られ、会場は感動的な雰囲気に包まれた。

届いた人形たちは、これから日本各地の幼稚園や小学校へと届けられ、国際理解を深めるための「小さな大使」として迎えられる予定だ。横浜の児童代表は「遠い国から来たお友達を大切にします」と感謝の言葉を述べ、アメリカからの贈り物に目を輝かせた。これに対し、日本側からもお返しとして、最高級の西陣織などを纏った「答礼人形」を贈る準備が進められている。

大人の世界では政治や外交の荒波が絶えないが、子供たちの純粋な心が込められたこの人形たちは、未来に向けた平和への確かな種火となる。横浜港に降り立った1万体以上の青い瞳は、太平洋を「争いの海」ではなく、友情が通い合う「希望の海」に変えたいという、両国民のささやかな、しかし力強い願いを映し出していた。

— RekisyNews 社会面 【1927年】

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