【東京 3月16日】
本日、有楽町・日本劇場(日劇)の5階に、新たな娯楽の殿堂「日劇ミュージックホール」が華々しく開場した。戦後の混乱を脱し、高度成長への足音が聞こえ始めた銀ブラの街に、エロチシズムと芸術を高次元で融合させた、かつてない趣向のレビュー劇場が姿を現した。
開場公演の幕が上がると、そこには従来の「ストリップ」の概念を覆す、眩いばかりの豪華なステージが広がっていた。東宝の秦豊吉氏が提唱する「ヌード・レビュー」は、洗練された照明と衣装、そして練り上げられた演出によって、肉体の美を一つの芸術へと昇華させている。客席を埋めた紳士淑女らは、都会的なセンスに溢れたそのパフォーマンスに、ため息とともに惜しみない拍手を送った。
同ホールは演出に丸尾長顕氏らを迎え、単なる視覚的な刺激に留まらず、洒脱なコントや音楽を織り交ぜたバラエティ豊かな構成を目指している。早くも巷では「有楽町の新しい名所」として噂されており、戦後日本の娯楽文化が、より豊潤で開放的な段階へと進んだことを象徴する出来事といえる。
今後はトニー谷氏らによる爆笑のステージも予定されており、日劇ミュージックホールは、東京の夜を彩る社交場として、また新たな才能を育む文化の苗床として、大きな存在感を放っていくことになるだろう。
— RekisyNews 文化面 【1952年】
