独、ヴェルサイユ条約を破棄 ── 徴兵制復活、50万の国防軍創設へ

【ベルリン 3月16日】

アドルフ・ヒトラー総統は本日午後、ドイツを長らく「二等国」の地位に縛り付けてきたヴェルサイユ条約の軍事制限条項を一方的に破棄すると宣言。主権国家としての「軍事の自由」を回復し、全土にわたる一般義務兵役制(徴兵制)の復活を断行した。

ヒトラー総統は声明の中で、他国が武装を強化する一方でドイツのみが非武装を強いられてきた現状を「耐え難い不平等」と指弾。「ドイツの生存権と名誉を守るためには、自衛のための力が必要である」と強調した。新たに編制される「ドイツ国防軍(Wehrmacht)」は、12個軍団・36個師団、兵員50万人という、戦後体制の想定を遥かに上回る巨大な規模となる。

すでに数日前には空軍(ルフトヴァッフェ)の存在も公然の秘密として公表されており、本日の宣言をもって、ドイツは名実ともに「武装せる強国」へと返り咲いた。ベルリンの街頭では、軍事主権の回復を祝う市民の歓声が響き渡る一方、周辺諸国の外交官らはこの電撃的な通告に戦慄している。

一方的な条約破棄は、戦後秩序を守ってきたイギリスやフランスへの真っ向からの挑戦である。軍事バランスが劇的に塗り替えられた今、世界は再び不確実な「力の時代」へと足を踏み入れようとしている。

— RekisyNews 国際面 【1935年】

アイキャッチ画像 Bundesarchiv, Bild 183-H1216-0500-002 / CC-BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5363989による

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