【パロス・デ・ラ・フロンテーラ 3月15日】
本日、スペイン南西部のパロス港に、歴史的な歓喜の鐘が鳴り響いた。昨年8月に「西回りのインド航路」を求めて出港したクリストファー・コロンブス提督(41)が、旗艦ニーニャ号とともに無事帰還した。同提督は、大西洋の果てに未知の島々を発見し、スペイン王室に「カタイ(中国)」および「ジパング(日本)」への扉を開いたと報告している。
港に降り立ったコロンブス提督は、航海の成果として、これまでの欧州では見たこともない奇妙な品々を披露した。黄金の装飾品を身につけた先住民(インディアス)数名をはじめ、色鮮やかな羽を持つオウム、さらには奇妙な風味を持つ植物の種子や、金塊のサンプルなどが並び、詰めかけた群衆を驚かせた。
コロンブス提督の報告によれば、艦隊は昨年10月、長く苦しい航海の末に美しい島(サン・サルバドル島)に到達。その後もイスパニョーラ島(ハイチ・ドミニカ共和国)などを探索し、現地の民と交流を持ったという。航海中には旗艦サンタ・マリア号を座礁で失うなどの悲劇もあったが、提督は「これらの島々は黄金と香辛料に溢れ、キリスト教を広めるための広大な新世界である」と断言している。
今後、コロンブス提督はバルセロナへ向かい、出資者であるイサベル1世とフェルナンド2世の両陛下に直接謁見し、正式な報告を行う予定である。今回の「インド到達」が事実であれば、隣国ポルトガルの東回り航路に対抗する強力な切り札となり、スペインが世界の海の覇権を握る日は近い。
— RekisyNews 国際面 【1493年】
