【大阪・吹田 3月14日】
本日午前11時、大阪府吹田市の千里丘陵において、アジア初の国際博覧会となる日本万国博覧会(EXPO’70)の開会式が華やかに挙行された。春の陽光が降り注ぐ中、会場中央の「お祭り広場」には、天皇皇后両陛下をはじめ、国内外から約1万2,000人の招待客が出席。戦後日本の経済発展と国際社会への完全復帰を象徴する、歴史的な祭典がついに幕を開けた。
式典では、会場内に設置された世界最大級の大屋根を突き抜けるようにそびえ立つ岡本太郎氏作の「太陽の塔」が見守る中、参加77カ国の国旗が次々と掲げられた。天皇陛下による開会宣言に続き、会場内の大型スクリーンには「人類の進歩と調和」というテーマが映し出され、色とりどりの風船と鳩が空を舞った。
会場内には、未来を象徴する建築物が林立している。アメリカ館の「月の石」や、ソ連館の巨大な鎌とハンマーの塔、さらには「動く歩道」や電気自動車といった最先端技術が各所に配置され、さながら未来都市の様相を呈している。特に「大屋根」を設計した丹下健三氏による都市計画は、建築史上でも類を見ない規模を誇る。
明日15日からは、いよいよ一般公開が開始される。全国から詰めかける観光客をさばくため、会場直結の鉄道網や高速道路も整備されており、期間中の総入場者数は数千万人に達すると予想されている。この万博は、日本が科学技術と平和の力で新たな国際秩序に寄与することを示す、国家的な転換点となるだろう。
— RekisyNews 社会面 【1970年】
アイキャッチ画像 takato marui – originally posted to Flickr as Korean Pavilion, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10114600による
