ジャック・ルビーに死刑宣告 ── オズワルド射殺で有罪、審議わずか2時間

【テキサス州ダラス 3月14日】

本日、ケネディ大統領暗殺事件の容疑者リー・ハーヴェイ・オズワルドを射殺した夜総会経営者、ジャック・ルビー(52)に対し、ダラス郡裁判所の陪審員団は有罪の評決を下した。ジョー・B・ブラウン裁判官は、ルビーに対し第1級殺人罪による死刑を宣告。全米を震撼させた連続殺害事件は、法廷の場においても極刑という衝撃的な結末を迎えた。

評決の瞬間、ルビーは表情を変えず、静かに宣告を聞き入った。裁判では、ルビーが「ケネディ夫人の苦痛を和らげるために、衝動的にオズワルドを撃った」とする弁護側の精神錯乱説と、「計画的な殺害」を主張する検察側が激しく対立した。しかし、8人の男性と4人の女性からなる陪審員団は、わずか2時間19分の審議で、ルビーの行動には明確な殺意と準備があったと結論づけた。

本事件の最大の特徴は、犯行の瞬間が全米にテレビ生中継されていたことにある。11月24日、ダラス警察本部の地下駐車場でオズワルドが移送される際、群衆の中から飛び出したルビーが至近距離から銃弾を放つ光景は、数百万人の目に焼き付いた。

今回の判決を受け、全米では複雑な反応が広がっている。オズワルドは昨年のルビーによる射殺によってすでに口を封じられているが、その実行犯であるルビー自身も死刑によってこの世を去ることになれば、事件の背後に囁かれる巨大な陰謀の有無を確認する道が、事実上完全に閉ざされることを意味するためだ。

ダラス市内では、今回の判決を「当然の報い」とする声がある一方で、ルビーの背後に組織的な関与を疑う層からは「真相究明の扉がまた一つ閉ざされた」との懸念も上がっている。弁護側は直ちに控訴する方針を固めているが、ケネディ暗殺を巡る混迷の影は、この判決を経てもなお深まるばかりである。

— RekisyNews 国際面 【1964年】

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