ルーズベルト大統領、レンドリース法に署名 ── 「民主主義の兵器廠」始動

【ワシントン 3月11日】

本日、フランクリン・ルーズベルト大統領は、連合国に対する大規模な軍事支援を可能にする「レンドリース法(武器貸与法)」に署名した。これにより、ナチス・ドイツの猛威にさらされるイギリスをはじめとする諸国へ、アメリカの圧倒的な工業生産力を直接供給する道が開かれた。

本法案の成立により、大統領は国家安全保障にとって重要とみなす国々に対し、武器、弾薬、軍艦、航空機、さらには食料や燃料を「貸与、譲渡、あるいは交換」する広範な権限を手にした。ルーズベルト大統領は、この措置を「隣人の家が火事の際、消火ホースを貸し出すようなものだ」と例え、戦後の返却や補償を前提とした柔軟な支援体制を強調している。

現在、ロンドンは連日の空襲に耐え、物資の枯渇に直面している。チャーチル首相はこれまで繰り返し「我々に道具をくれ、そうすれば仕事をやり遂げる」と訴えてきたが、本日の署名はその切実な叫びに対するアメリカの明確な回答となった。

米国内には依然として戦火への巻き込みを恐れる孤立主義の根強い声があるが、議会での激しい論争を経て法案は可決された。アメリカは直接の戦火を交えることなく、その巨大な工場群をフル回転させ、「民主主義の兵器廠」として世界を勝利へと導く役割を引き受けることとなる。

— RekisyNews 国際面 【1941年】

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