中大兄皇子、冠位二十六階を制定 ── 国家体制刷新、大海人皇子へ命下る

【近江宮 3月11日】

本日、中大兄皇子(皇太子)は、弟の大海人皇子に命じ、わが国の新たな官位序列となる「冠位二十六階」を制定された。これは昨年の白村江における敗戦後、緊迫する国際情勢に対応すべく、朝廷の官僚組織をより強固かつ精緻に再編することを目的としている。

新制度では、従来の冠位をさらに細分化し、大織から小武まで二十六の階級を整備。これにより、実力や功績に応じた柔軟な人材登用が可能となる。中大兄皇子は、大海人皇子を政治の中枢に据えることで、兄弟の協調による挙国一致の改革姿勢を鮮明に打ち出された。

同時に発せられた「甲子の宣」では、豪族たちの代表者である「氏上」を公認し、民部や家部の領有権を整理。豪族の私的な支配を排し、天皇を中心とした公地公民制への移行を一段と加速させる内容となっている。

都の貴族たちの間では、あまりに急速な改革に戸惑いの声もあるが、防人(さきもり)の配備や水城(みずき)の築城と並行して行われるこの法制整備は、独立国家としての「日本」の形を築くための不可避な選択と言える。

— RekisyNews 政治面 【664年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次