山嶺に消えた同志たち ── 連合赤軍「山岳ベース」から遺体発見

【群馬・嬬恋 3月7日】

本日午後、群馬県警の捜査隊は、妙義山近辺で逮捕された連合赤軍幹部の供述に基づき、吾妻郡嬬恋村の山中を捜索した。その結果、土中に埋められた無残な遺体を発見した。これは、先月の「あさま山荘事件」で終結したかに見えた過激派グループの動向が、実は内部での凄惨な殺し合いへと発展していたことを裏付ける、衝撃的な発見となった。

捜査当局によれば、逮捕された最高幹部の森恒夫永田洋子は、潜伏先の山岳ベース(拠点)において「共産主義化」という名目のもと、自らの同志たちに対して執拗な暴力、いわゆる「総括」を強要していたことを認めている。本日発見された遺体は、その過酷なリンチによって命を落とした隊員の一人と見られ、冬の凍てつく山肌から掘り起こされた姿は、かつての理想を掲げた若者たちの成れの果てとして、現場に立ち会った関係者に強い衝撃を与えた。

連合赤軍は、昨年来、警察の追跡を逃れて赤城山や榛名山などの山中を転々としていたが、その閉鎖的な環境下で指導部への絶対服従が求められ、わずかな態度の乱れさえも「革命戦士としての自覚が足りない」として死に至る暴行の対象となっていた模様だ。

県警は、犠牲者がさらに多数に上る可能性が極めて高いとみて、周辺の山林で大がかりな発掘作業を続行している。国民を震撼させた銃撃戦の裏側で、一体何が起きていたのか。白雪に覆われた山岳地帯から、戦後過激派運動の「狂気」が今、次々と明るみに出ようとしている。

— RekisyNews 社会面 【1972年】

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