さようなら「ヤマテ」、今日から「ヤマノテ」 ── 国鉄、呼称を統一

【東京 3月7日】

本日、国鉄(日本国有鉄道)は、都心を一周する環状線「山手線」の読み方を「やまのてせん」に正式に統一した。これまでの「やまてせん」という呼び慣れた響きは、本日実施された全国的なダイヤ改正を機に、全ての駅掲示や車内放送から姿を消すこととなる。

山手線は、戦前の1909年に「山手線(やまのてせん)」と命名された歴史を持つが、戦後の混乱期に連合軍司令部(GHQ)の要請で駅名標にローマ字を併記した際、便宜上「YAMATE」と記されたことから「やまてせん」の呼び方が急速に定着していた。今回の統一は、国鉄が進める「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンの一環として、本来の美しい日本語の読みを復活させる狙いがある。

また、国鉄関係者は「横浜の根岸線にある山手(やまて)駅との混同を避ける実務的な目的もある」と説明している。本日より、各駅の駅名看板は順次「Yamanote Line」へと書き換えられ、車掌による案内放送も「次は、新宿、やまのてせんでございます」と一新された。

長年「ヤマテ」と呼んできた利用者からは「まだ少し舌が慣れない」といった困惑の声も聞かれるが、若者たちの間では「より洗練された響きになった」と概ね好意的に受け止められている。都心の緑の疾走車は、その読み名を変え、近代化する東京の街を今日も走り続けている。

— RekisyNews 社会面 【1971年】

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