喜劇王チャップリンの遺体、墓地から盗難 ── スイス、衝撃の怪事件

【スイス・ローザンヌ 3月2日】

昨年12月に世を去った「喜劇王」チャールズ・チャップリン氏が眠るスイス西部コルシェ・シュール・ヴェヴェの墓地において、何者かによって氏の遺体が盗み出されるという驚愕の事件が発覚した。静かな村の墓地は騒然となり、地元警察は国境を封鎖する厳戒態勢で捜査を開始した。

警察の発表によると、今朝早く、墓地を訪れた管理人が掘り起こされた跡を発見。埋葬されていたオーク製の棺ごと持ち去られていた。現場には深い轍(わだち)が残されており、犯行は昨夜から未明にかけて、複数人のグループがトラックなどを用いて強行したものとみられている。

チャップリン氏は、赤狩りによる米国追放後、この風光明媚なレマン湖畔の邸宅で余生を過ごし、88歳で大往生を遂げたばかりだった。未亡人のウーナ・チャップリン夫人のもとには、すでに身代金を要求する脅迫電話がかかっているとの情報もあり、警察は営利誘拐の線で犯人の特定を急いでいる。

銀幕で世界中に笑いと感動を届けたチャップリン氏が、死してなおこのような「ブラック・コメディ」のような騒動に巻き込まれるとは、親族のみならず世界中のファンに深い悲しみと憤りを与えている。一刻も早い遺体の奪還と、平穏な眠りの再開が待たれる。

— RekisyNews 社会面 【1978年】

アイキャッチ画像 Charles_Chaplin_and_Oona_Chaplin_Grave_in_Corsier-sur-Vevey.JPG: Philoumderivative work: SilkTork (talk) – Charles_Chaplin_and_Oona_Chaplin_Grave_in_Corsier-sur-Vevey.JPG, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10977614による

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