朝鮮全土に広がる大規模デモ、三・一運動発生

【京城(ソウル) 3月1日】

日本統治下の朝鮮において本日、朝鮮の独立を求める大規模な民衆運動、三・一運動が発生した。午後2時、京城のパゴダ公園(現・タプコル公園)に集結した数千人の学生や市民を前に、独立運動指導者らによって起草された「独立宣言書」が読み上げられ、街は「独立万歳(テハン・トクリプ・マンセ)」を叫ぶ群衆で埋め尽くされている。

この運動は、先月に行われた高宗(旧大韓帝国初代皇帝)の崩御に伴う国葬に参列するため、各地から人々が京城に集まった時期に重なった。また、第一次世界大戦後のパリ講和会議において、米大統領ウィルソンが提唱した「民族自決」の原則が、抑圧されてきた朝鮮の人々の希望に火をつけた格好だ。

平和的な行進を目指していたデモ隊に対し、朝鮮総督府の警察および軍部隊は直ちに出動し、武力による鎮圧を開始した。各地で激しい衝突が発生しており、多数の負傷者と逮捕者が出ている模様だ。運動は京城のみならず、平壌や義州など地方都市へも瞬く間に波及しており、総督府による「武断政治」への反発が一気に噴出した形となっている。

この未曾有の事態を受け、日本政府および総督府は統治方針の根本的な見直しを迫られる可能性が高い。朝鮮全土を揺るがすこの叫びは、帝国の統治体制のみならず、東アジアの国際情勢にも大きな衝撃を与えている。

— RekisyNews 社会・情勢面 【1919年】

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