松島遊郭疑獄、政界中枢に捜査のメス ── 政友・憲政両党幹部を検挙

【大阪 2月28日】

大阪・松島遊郭の移転問題を巡る巨大な利権疑惑、いわゆる「松島遊郭疑獄」は本日、政界の二大政党を直撃する激震へと発展した。大阪地方検事局は、移転に関わる収賄および背任の疑いで、立憲政友会および憲政会の両党幹部ら数名を一斉に検挙した。民本主義の声が高まる昨今、政権を争う両大政党の重鎮が同時に検挙されるという前代未聞の事態に、世論は激しく紛糾している。

事態の発端は、大阪・西区にある松島遊郭の移転計画に遡る。市街地拡大に伴う移転先の選定を巡り、土地買収や営業許可の利権を握ろうとする業者と、これに便宜を図る政治家との間で巨額の裏金が動いた疑いが持たれている。検察当局による本日の強制捜査では、政党本部への家宅捜索も行われ、長年政界の裏面で影響力を行使してきた有力者たちが次々と連行された。

大阪市内の各紙は「政界の腐敗ここに極まれり」と報じ、国民の間には強い政治不信が広がっている。ある市民は「議会で国権を論じる者たちが、遊郭の利権で私腹を肥やしていたとは言語道断だ」と怒りをあらわにした。今回の検挙により、現在の憲政会内閣および対立する政友会も、党としての道義的責任を厳しく問われることは避けられない。

これまで「政商」や「汚職」は政界の影として語られてきたが、司法の手が両党の中枢へ同時に及んだ今回の事態は、日本の議会政治そのものの清廉さが問われる重大な転換点となるだろう。捜査の進展次第では、さらなる大物議員への波及も予想され、政局の混迷は深まる一途を辿っている。

— RekisyNews 社会面 【1926年】

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