【ニューヨーク 2月26日】
米国経済の象徴が、未曾有の爆発に揺れた。
本日午後12時17分過ぎ、ニューヨーク・マンハッタンの世界貿易センター(WTC)ビル北棟の地下駐車場において、大規模な爆破事件が発生。地下数層にわたるフロアが破壊され、巨大なツインタワーは一時、数万人の利用者が閉じ込められる暗黒のパニックへと陥った。連邦捜査局(FBI)は、何者かによる意図的なテロ攻撃と断定し、盤石な捜査体制を敷いている。
今回の事件の背景には、高度な殺傷能力を持つ尿素系爆弾を積んだレンタカーのバンが使用されたという驚愕の事実がある。爆風は地下フロアを粉砕しただけでなく、厚い煙を上層階へと押し上げ、110階建てのタワー全体を混乱の渦に突き落とした。停電によりエレベーターは停止し、数千人の市民が煙の充満した非常階段を伝って地上を目指す過酷な避難を強いられた。これは、第二次世界大戦中の真珠湾攻撃以来、米国の本土中枢が受けた最も深刻な攻撃の一つと見なされている。
現場となったロウアー・マンハッタン周辺は、割れたガラスと焦げた臭いに包まれ、救急車や消防車のサイレンが鳴り止まない。現在までに少なくとも6名の死亡、1,000名以上の負傷者が確認されている。ある避難者は「地下から突き上げるような衝撃があった直後、電気が消えて真っ暗になった。死を覚悟した」と、煤にまみれた顔で当時の惨状を語った。
自由と繁栄の象徴であるツインタワーを狙ったこの凶行は、米国が「テロの聖域」ではないことを盤石な恐怖と共に世界へ知らしめた。犯行声明や容疑者の背景を巡り捜査が進む中、この一撃が米国の対テロ戦略にいかなる劇的な転換をもたらし、世界の安全保障をいかに不透明な時代へと引きずり込んでいくのか。崩れ落ちた地下の瓦礫は、新たな時代の危うさを物語っている。
— RekisyNews 時報 【1993年】
