万国郵便連合へ加入を決定、国際郵便の共通規則に参画

【東京 2月19日】

本日、明治政府は郵便の国際機関である万国郵便連合への加入を諸国に正式通報し、わが国の国際郵便を世界の共通規則に接続する道を開いた。政府はスイスを介して手続きを進め、連合に加わる権利を得たという。これにより、日本の切手を貼った郵便物を、定められた料金と手続きで諸外国へ差し出し、各国の郵便網を通じて届ける仕組みが整う見込みとなった。

駅逓局からは早朝、各地の郵便役所へ達しが回り、窓口では係員が規則書を読み合わせ、外国行きの封書の扱いを確認した。これまで海外宛ての書状は、相手国や航路ごとに取り決めが異なり、料金や経路が煩雑で、差し出す側も受け取る側も不安が残った。連合の枠内で手続きが統一されれば、商用の往復書簡、留学中の子への便り、外地に渡った友人への消息も、より確かな道筋に乗る。横浜の商家では「返書が早まれば相場の手が打てる」と期待する声が出た。

政府は近代郵便を整備してきたが、国際の取り決めに参画することは制度の信用を内外に示す試みでもある。今後は条約の公布、実施日の周知、料金表の改定、外国郵便の訓練が急務となろう。海の向こうへ確実に届く一通が、国の往来を静かに押し広げることになりそうだ。

また、条約に基づく交換が始まれば、国内で差し出した郵便物が途中で貼り替えられることなく通用し、料金も一定の基準に沿うとされる。諸外国が国内に設けてきた郵便の取扱いについても、今後の整理が議論になる見込みで、政府内には「郵便を自国の手に戻す」べきだとの声がある。市井では、異国の切手が貼られた郵便袋を見慣れてきた者ほど、制度が一段改まることを実感している。

— RekisyNews 社会面 【1877年】

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