【ベルリン 2月18日】
独のゲッベルス宣伝相は本日、ベルリンのシュポルトパラストで演説し、戦局の危機を踏まえて「総力戦」への転換を強く訴えた。
会場は党・軍関係者らで固められ、壇上背後には「総力戦—最短の戦争」を掲げた標語が見える。演説は、東方戦線での大打撃を「警鐘」とし、生活水準の切り下げや女性労働の拡大など、国内のあらゆる力を戦争へ振り向ける必要があると説く内容だった。
終盤、宣伝相は聴衆に向けて「総力戦を望むか」と問いを重ね、場内は起立と歓声で応じた。巧みな呼応で空気を支配し、個々の不安を「献身」へ結び直す狙いがうかがえる。
政府・党当局は今後、兵力・生産・宣伝の各面で動員を一段と強める見通しで、ベルリンの街角でも配給や労務の引き締めを覚悟する声が出始めた。戦線の行方とともに、「総力戦」体制が市民生活をどこまで縛るかが注目される。
— RekisyNews 国際面 【1943年】
アイキャッチ画像 Bundesarchiv, Bild 183-J05235 / Schwahn / CC-BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5434259による
