【ロンドン 2月15日】
イギリス政府は本日、長年にわたり用いられてきた旧来の通貨制度を改め、1ポンド=100ペンスの十進法制度へ正式に移行した。これまでの「1ポンド=20シリング=240ペンス」という複雑な仕組みは姿を消し、新制度が全国で一斉に施行された。
この日を「デシマル・デー(十進法の日)」とし、銀行や商店では新旧硬貨の交換や価格表示の切り替えが進められた。政府は数年前から準備を進め、学校教育や広報活動を通じて国民への周知を図ってきた。
新制度では、旧ペンス(d)やシリング(s)は段階的に流通から退き、計算や会計処理が簡便になることが期待されている。商店主の中には「当面は混乱もあるだろう」との声もあるが、国際取引の円滑化や近代化の観点からは大きな前進と受け止められている。
大英帝国の伝統を象徴してきた通貨体系が改められたことは、英国社会にとって一つの時代の節目となりそうだ。
— RekisyNews 経済面 【1971年】
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