【ローマ 2月14日】
本日、ローマにおいて教皇グレゴリウス七世は、神聖ローマ皇帝ハインリヒ四世に対し破門を宣告した。司教任命の権限を巡って続いてきた対立は、ついに教会と皇帝の全面的な断絶へと発展した。
問題の発端は、皇帝が各地の司教・修道院長を自ら任命し続けたことにある。教皇は、聖職者の叙任は教会固有の権限であると主張し、これを禁ずる方針を打ち出していた。これに対し皇帝は、先月ヴォルムスで諸侯や司教を集めて教皇の廃位を宣言。両者の関係は急速に悪化していた。
本日の宣告により、ハインリヒは教会共同体から排除され、臣下は皇帝への忠誠義務を解かれるとされる。これは皇帝権威に重大な影響を及ぼすもので、ドイツ諸侯の動向が今後の情勢を左右する見通しだ。
ローマ市内では教会支持者らが鐘を鳴らし、教皇の決断を称えている。一方、帝国側は反発を強めており、事態は長期化の様相を呈している。教会と皇帝のどちらが優位を占めるのか、欧州全土が固唾をのんで見守っている。
— RekisyNews 欧州面 【1076年】
