人種差別に抗する全国組織誕生 全米黒人地位向上協会が発足

【ニューヨーク 2月12日】

本日、ニューヨークにおいて、黒人市民の権利擁護と人種的平等の実現を目的とする全国的組織 全米黒人地位向上協会 が設立された。近年相次ぐリンチ事件や法の下の不平等に強い危機感を抱いた知識人や活動家が集い、差別撤廃を訴える恒常的な運動体を立ち上げたものである。

発足の背景には、各地で続く人種隔離政策や暴力行為に対し、散発的な抗議では限界があるとの認識があった。設立趣意では、教育・雇用・参政など社会のあらゆる分野において黒人が等しい権利を享受できる国家の実現を掲げ、裁判闘争や世論喚起を通じて法と制度の是正を目指す方針が示された。

集会では、参加者から「恐怖に沈黙する時代を終わらせる」「合衆国の理念を現実のものとする」といった声が相次ぎ、会場は熱気に包まれた。白人支援者の姿も見られ、問題を一部の人々の訴えにとどめない姿勢が印象づけられた。

新組織の前途には困難も予想されるが、全国規模での継続的な行動は、これまでにない重みを持つ。人種を理由とする不正義に対抗する新たな拠点として、その動向が注目される。

— RekisyNews 社会面 【1909年】

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