【長崎 2月11日】
長崎水族館は本日、同館で飼育されていたキングペンギンの雄「ぎん吉」が死去したと発表した。推定年齢は40歳を超え、飼育期間39年9か月15日は同種として世界最長記録とされる。来館者に親しまれてきた存在の訃報に、館内外から惜しむ声が相次いでいる。
ぎん吉は1960年代に来館後、成長とともに繁殖展示や解説の象徴的存在となった。長年にわたり安定した健康状態を保ち、季節ごとの行動や鳴き声は多くの来館者の記憶に刻まれている。担当飼育員によると、晩年も食欲や行動に大きな変化は見られず、高齢個体の飼育管理の指標として国内外の関係者から注目を集めていたという。
同館では温度・水質管理の徹底や給餌内容の最適化など、個体に合わせた飼育体制を継続してきた。ぎん吉の長寿は、飼育技術の蓄積と日々の観察の成果を示すものと評価されている。館は今後、同個体の記録を整理し、飼育動物の長寿化と福祉向上に向けた知見として共有する方針だ。
— RekisyNews 科学面 【2002年】