大久保・木戸・板垣ら、大阪で政局打開の協議 ーー新たな審議機関設置へ

【大阪 2月11日】

本日、大阪にて政府首脳と民権派の有力者が会合し、ここ数年続く政局の行き詰まりを解く方策を協議した。出席したのは大久保利通内務卿、木戸孝允参議、板垣退助らで、伊藤博文・井上馨も調整役として同席したとされる。船場界隈では朝から「重臣が集う」との噂が広がり、宿所周辺には人だかりも見られた。政府内では官制を整えつつ世論の声を取り入れる必要が強まる一方、各地では民撰議院の早期開設を求める建白が相次ぎ、中央と地方の温度差が露わになっていた。

関係者によれば、協議では、政務を審議するための「元老院」設置や、地方の議論を受け止める仕組みづくりが話題となり、双方が一定の歩み寄りを見せたという。大久保側は拙速な制度改変を戒めつつも、旧来の慣行を改め、国の仕組みを定める議論を積み上げる意向を示したと伝えられる。板垣らは、建白の趣旨を改めて訴え、「公議」を広げる約束を取り付けたい考えをにじませた。会合後、出席者は細部を明かさず退出したが、互いに激しい論争を避け、折衝を続ける姿勢が見て取れた。

なお、同じ政府側の大隈重信が「下野した」とする見方は当たらず、同氏は以前より参議として政務に関わっている。今夕には電信で東京にも概要が伝えられる見込みで、政界はもちろん、商都大阪の商人たちも「政が落ち着けば景気も立つ」と期待を寄せる。今後、協議内容がどのように公表され、諸制度として形を成すかが注目される。

— RekisyNews 政治面 【1875年】

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