【大和国 橿原 2月11日】
『日本書紀』の伝えるところによれば、本日、初代天皇・神武天皇が大和国橿原の宮において即位された。天照大神の御孫に連なる皇祖が、長き東征を経て王位に就いたとされる日であり、列島統治の始まりを告げる出来事として記されている。
同書によれば、神武天皇は日向の地を発ち、海路・陸路を進んで諸勢力と対峙しつつ東へ向かわれた。大和に入ってからは地の豪族らを服し、国の中心を定めるため橿原に宮を営んだとされる。即位の儀は厳かに行われ、天地神明に誓いを立て、民を安んじ国を治める意思が示されたという。
この日付は後世、暦法の整合を図るためグレゴリオ暦に換算した二月十一日と伝えられており、史書編纂の意図とともに、王権の正統性を明らかにする象徴的な記載と受け止められてきた。橿原の地では、即位を寿ぐ声が広がり、都の形成に向けた動きが始まったと伝わる。
— RekisyNews 史伝面 【紀元前660年】