宮中某重大事件、婚約不変を公式表明

【東京 2月10日】

宮内省は本日、皇太子裕仁親王と久邇宮家の良子女王との婚約について、変更は一切ないとする公式声明を発表した。近時、宮中をめぐってさまざまな憶測が流布し、世間では「宮中某重大事件」と呼ばれる騒ぎに発展していたが、当局はこれを明確に否定した。

問題の背景には、女王の健康状態に関する風説や、縁談そのものへの疑念が取り沙汰されていたことがある。こうした噂は新聞や巷間で拡散し、宮中の私事が公論の俎上に載る異例の事態となった。宮内省は声明で、婚約は既定の方針に基づき進められており、皇室の慣例と秩序に照らしても何ら支障はないと強調した。

政界・官界からは、速やかな沈静化を歓迎する声が相次いだ。識者の中には、近代化の進展とともに皇室に対する関心が高まり、私的領域まで世評の対象となりつつある現状を指摘する向きもある。宮内省は今後、根拠なき風説に惑わされぬよう、国民に冷静な対応を求めた。

婚約不変の表明により、一連の混乱は収束に向かう見通しで、宮中の安寧が改めて確認された一日となった。

— RekisyNews 社会面 【1921年】

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