【東京 2月6日】
本日の衆議院予算委員会で、与野党間の緊張が一気に高まる事態が起きた。日本共産党の正森成二議員による質疑の最中、浜田幸一委員長が、共産党の宮本顕治議長について「人を殺した」と発言したことで、委員会は騒然となり、審議は事実上中断に追い込まれた。
問題の発言は、正森議員が政治姿勢や過去の活動について政府側を追及していた場面で飛び出した。委員長席からの突然の言及に、野党側は即座に抗議し、議長個人への断定的な中傷であり、国会運営の中立性を著しく欠くとして発言の撤回と謝罪を要求した。これに対し与党側も対応に追われ、委員会室は怒号が飛び交う異様な雰囲気に包まれた。
浜田委員長は発言の趣旨について説明を試みたものの、野党側は納得せず、委員長としての資質そのものが問われる事態との認識を強めた。結局、この日の審議は大幅に遅れ、予算審議の進行にも影響が及んだ。
国会関係者の間では、「言葉の重みを欠いた発言が、審議の場を壊した」との批判が広がっている。予算委員会は本来、国の歳出全体を点検する最重要の審議の場であり、委員長の一言が政治全体への不信を招きかねないとの懸念も出ている。
この問題を受け、浜田委員長は責任を取る形で、今月12日に委員長職を辞任する見通しとなった。国会運営のあり方と発言の節度が、改めて厳しく問われている。
— RekisyNews 政治面 【1988年】
アイキャッチ画像 Tokada22 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=61785043による
