【東京 2月6日】
日本政府は本日、帝政ロシア政府に対し、両国間の国交を断絶する旨を正式に通告した。昨年来続けられてきた満洲および朝鮮を巡る交渉が妥結に至らず、政府はこれ以上の外交的解決は困難であると判断したものとみられる。
外務当局によれば、日本側は朝鮮における日本の優越的地位の承認と、満洲における露国軍事行動の制限を求めてきたが、ロシア側は回答を引き延ばし、具体的な譲歩を示さなかった。こうした態度に対し政府内では、時間稼ぎによって既成事実を積み重ねようとする露国の姿勢への警戒感が強まっていた。
本日の決定は、御前における協議を経たうえで下されたもので、政府首脳は「国権と安全を守るため、やむを得ざる措置」と説明している。国交断絶は、外交関係の終了を意味し、今後は在外公館の引き揚げや通信の停止が進められる見通しだ。
市中では、この知らせを受けて緊張感が急速に高まっている。新聞各紙は号外を出し、街角では人々が立ち止まり紙面を食い入るように読んでいる。ある商人は「いよいよ事態は決定的になった」と語り、平和的解決への望みが薄れたことへの不安を隠さなかった。
政府はなお、事態の推移について沈黙を保っているが、今回の通告が東アジア情勢に重大な転機をもたらすことは確実である。外交の舞台は幕を閉じ、今後は新たな局面に入る可能性が高まっている。
— RekisyNews 外交面 【1904年】
