【瀬戸内海 1月28日】
関西汽船所属の客船「女王丸」が本日未明、瀬戸内海航行中に突如爆発を起こし沈没した。関係当局の発表によれば、船体は旧戦時中に敷設されたとみられる機雷に触れた可能性が高いとされ、乗客・乗員あわせて183人が死亡、または行方不明となっている。
女王丸は定期航路を運航中で、当時は一般旅客のほか帰省客や業務関係者も多数乗船していた。爆発は航行中に突然発生し、船体は大きく損傷。救命設備を使用する間もなく急速に傾斜し、短時間で沈没したという。付近を航行していた船舶や沿岸からの通報を受け、救助活動が行われたが、海中に投げ出された多くの人々を救い出すには至らなかった。
終戦からすでに2年以上が経過しているものの、海中に残存する機雷の危険性はなお解消されていないことが、今回の事故で改めて浮き彫りとなった。政府および海上保安当局は、瀬戸内海一帯における機雷除去作業の進捗を再点検するとともに、航路の安全確認を急ぐ方針を示している。
戦後復興が進む中で起きたこの惨事は、海上交通の安全対策がいまだ途上にある現実を示すものとして、社会に大きな衝撃を与えている。
— RekisyNews 社会面 【1948年】
