【パリ 1月28日】
フランス王妃イザボー・ド・バヴィエールが主催した宮廷の舞踏会において、仮装中の参加者が炎に包まれる重大な事故が発生し、貴族4名が焼死する惨事となった。王宮関係者によれば、宴は王族と高位貴族を集めた祝宴として催されていた。
事故は、参加者の一部が樹脂や油を染み込ませた衣装をまとい、「野人」を模した仮装で登場した最中に起きた。会場で灯されていた松明の火が衣装に燃え移り、瞬く間に炎が広がったという。周囲は暗く、火の発生に即座に対応できなかったことが被害拡大につながった。
居合わせた国王シャルル6世は間一髪で難を逃れたが、王弟らが近くにいたことで、事態は一層深刻に受け止められている。宮廷内では、過度な演出と安全への配慮不足が事故を招いたとの批判が広がっている。
この出来事は早くも市中で語り継がれ、「燃える人の舞踏会」と呼ばれ始めた。華美を極めた宮廷文化の影の側面を象徴する出来事として、人々に強い衝撃を与えている。王妃の責任を問う声も上がる一方、王権そのものの威信低下を懸念する意見も少なくない。
今回の惨事は、宮廷行事のあり方に再考を迫るものとなりそうだ。
— RekisyNews 国際面 【1393年】
