破門解除、雪中の和解成立 カノッサで皇帝と教皇が対面

【カノッサ城 1月28日】

聖職叙任権をめぐる対立で破門されていた神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世に対し、ローマ教皇グレゴリウス7世はこの日、北イタリア・カノッサ城において破門の解除を正式に宣言した。皇帝はこれにより、教会共同体への復帰を果たした。

皇帝は先に、厳冬の中で武装を解き、裸足のまま城門前に立ち、三日間にわたり赦免を嘆願したとされる。教皇側は当初慎重な姿勢を崩さなかったが、諸侯や仲介者の働きかけもあり、最終的に和解が成立した。今回の赦免は、宗教的秩序の回復を優先した判断とみられている。

この出来事は、皇帝権と教皇権の力関係を象徴するものとして、各地に大きな反響を呼んでいる。破門は皇帝の統治正当性を大きく揺るがす制裁であり、その解除は政治的にも重大な意味を持つ。一方で、叙任権問題そのものが解決したわけではなく、両者の緊張関係が今後も続く可能性は否定できない。

雪深い山城での対面と屈服の所作は、すでに人々の間で語り草となりつつある。この和解が一時的な安定にとどまるのか、あるいは長期的な秩序再編につながるのか、欧州全体がその行方を見守っている。

— RekisyNews 国際面 【1077年】

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