双発戦闘機の新時代を告げる ロッキードP-38が初飛行

【カリフォルニア州バーバンク 1月27日】

アメリカの航空機メーカー、ロッキード社が開発した新型戦闘機「P-38 ライトニング」が本日、カリフォルニア州で初飛行に成功した。独特の双胴(ツインブーム)構造を持つこの機体は、従来の単発戦闘機とは一線を画す設計として、軍関係者や航空技術者の注目を集めている。

P-38は、アメリカ陸軍航空隊の高速迎撃戦闘機要求に応じて開発された機体で、双発エンジンによる高出力と長航続距離を特徴とする。中央ナセルに操縦席と武装を集中配置し、左右にエンジンを搭載した二本のブームを延ばす構造は、高速性能と火力の両立を狙った革新的な試みとされる。初飛行では安定した飛行性能を示し、設計思想の妥当性を印象づけた。

試作機は液冷式エンジンと可変ピッチ・プロペラを備え、高高度での性能向上も視野に入れている。欧州ではすでに航空戦力の近代化が進みつつあり、各国が高速・高性能戦闘機の開発を競っている中、P-38は米国航空技術の到達点を示す存在として期待が寄せられている。

今後は各種試験飛行を重ね、武装や航法装備の改良が行われる見通しである。双発戦闘機という新たな選択肢が実戦でどのような評価を受けるのか、航空界のみならず国際情勢の行方とも深く関わることになりそうだ。

— RekisyNews 科学・技術面 【1939年】

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