【上野国 1月26日】
関東各地で不穏な動きを見せていた平将門が本日、上野国において国衙を攻め落とし、上野国および下野国を制圧した。朝廷の統治が及ぶ国衙が武装勢力によって倒される事態は極めて異例であり、坂東一円に大きな衝撃を与えている。
将門はこれまで、親族や在地豪族との紛争を重ねる中で勢力を拡大し、下野国・常陸国方面でも武力衝突を繰り返してきた。今回の上野国衙襲撃では、在地武士団を率いて国府を急襲し、国司側は十分な抵抗ができないまま敗退したと伝えられる。これにより、東国支配の要衝である両国が将門の手中に収まった。
国衙の陥落は、単なる私闘の域を超え、朝廷の権威そのものへの挑戦と受け止められている。都では、将門の行動が「謀反」に発展する可能性を危惧する声も上がり、事態の推移に強い警戒が示されている。一方、坂東では将門を支持、あるいは静観する在地勢力も少なくなく、朝廷の統制力の弱体化が露呈した形となった。
今回の制圧によって、将門は関東平野北部に確固たる地盤を築いた。今後、彼が朝廷との対決姿勢をさらに鮮明にするのか、それとも地域支配の安定に動くのかは不透明であるが、東国を舞台とした大規模な争乱へ発展する兆しは否定できない。
— RekisyNews 古代・中世面 【939年】
