【グアム 1月24日】
太平洋戦争末期に戦死とされていた歩兵第38連隊所属の元陸軍伍長・横井庄一氏が、本日、南太平洋のグアム島のジャングルで地元住民によって発見された。横井氏は終戦から約28年間にわたり密林で潜伏生活を続けていたとみられ、発見時も日本軍の軍装を一部身につけ、簡素な自給生活を送っていたという。
現地当局の説明によれば、横井氏は健康状態こそ衰えが見られるものの、意思疎通は可能で、「自分は日本兵である」と名乗った。本人は戦争が終結したことを知りつつも、「命令がない以上、投降できなかった」と語ったとされ、戦争が個人の人生に与えた深い影響を改めて浮き彫りにしている。
日本国内ではこの報が伝えられると同時に、大きな驚きと衝撃が広がった。戦後復興を経て高度成長期にある日本社会にとって、横井氏の発見は、戦争の記憶がいまだ終わっていないことを象徴する出来事として受け止められている。政府は今後、本人の身元確認と帰国に向けた手続きを進める方針だ。
— RekisyNews 社会面 【1972年】
