【ケープ・ケネディ 1月22日】
アメリカ航空宇宙局(NASA)は本日、アポロ計画の重要な一段階となる無人宇宙船「アポロ5号」をケープ・ケネディ宇宙センターから打ち上げた。今回の任務は、月面着陸を担う月着陸船(LEM)の飛行性能を確認するための無人試験であり、有人月着陸に向けた技術検証として注目を集めている。
アポロ5号には宇宙飛行士は搭乗せず、月着陸船のみが搭載された。打ち上げ後、地球周回軌道上で月着陸船のエンジン再点火や姿勢制御、降下・上昇を想定した機動が遠隔操作で実施された。NASA当局によれば、主要な試験項目は概ね計画通り進行し、月面着陸に必要な推進・制御機構の有効性が確認されたとしている。
月着陸船は、指令船・機械船から分離して月面へ降下し、再び上昇して合流するという極めて複雑な任務を担う。そのため、今回の無人飛行実験は、今後予定されている有人アポロ計画において欠かすことのできない試金石と位置付けられている。
NASAは、今回得られたデータを基に改良を加えた上で、有人飛行試験を段階的に進める方針を示しており、人類初の月面着陸実現へ向けた歩みが着実に進んでいることを印象づけた。
— RekisyNews 科学面 【1968年】
