東大安田講堂の封鎖解除 機動隊が突入、長期化した学園紛争に大きな転機

【東京 1月19日】

東京大学本郷キャンパスで続いていた学園紛争をめぐり、本日未明から警視庁機動隊が出動し、全学共闘会議(全共闘)が占拠・籠城していた安田講堂の封鎖を解除した。1968年以来続いてきた東大紛争は、この強制排除によって大きな節目を迎えた。

警視庁は早朝から大規模な部隊を投入し、放水車や催涙ガスを用いて講堂内に立てこもる学生らの排除に着手した。講堂内外では激しい抵抗と衝突が発生し、瓦礫や火炎瓶が飛び交う緊迫した状況が長時間続いた。最終的に機動隊は講堂内部を制圧し、封鎖は完全に解除された

この安田講堂は、東京大学の象徴的建造物であると同時に、全共闘運動の拠点として全国的な注目を集めてきた。学生側は大学運営の在り方や学費、研究体制への異議を掲げ、講堂占拠を通じて抗議を続けていたが、大学当局と政府は事態の長期化を深刻視し、警察力の導入に踏み切った。

封鎖解除後、講堂周辺には破壊された施設や散乱する残骸が残り、学園紛争が社会全体に与えた影響の大きさを物語っている。逮捕者も多数にのぼり、今後は司法手続きや処分をめぐる議論が続く見通しだ。

今回の強制排除によって東大紛争は一応の収束に向かうとみられるが、学生運動が提起した問題そのものが消え去ったわけではない。大学と社会の関係、若者の政治参加のあり方を問い直す動きは、今後も形を変えて続く可能性がある

— RekisyNews 社会面 【1969年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次